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惚れて通えば千里も一里

瑞山いつきの公式ブログです。

 

『白と黒のバイレ』世界観その他について(ネタバレ注意) 

なんか書くことがあったような気がするのだけれど、思いだせないままつらつらと書いてみました。

たいして面白くないと思いますが、設定裏話だけでもいいよという方だけ、続きからどうぞ。


◆タイトルについて
三巻のあとがきでも書きましたが、

一巻「き、時(き)の流れの中で」

二巻「き、呪(ろ)いの舞台にて」

三巻「踊れ(バイレ)のブレリア」

と、続けて読んで文章になって、なおかつ頭の文字と読点の次の音(最終巻のみ漢字「終」でも「終幕」でも可)をつなげるとメインタイトルになるというのをやりたかったんです。

元々、本当に突発的に書きたくなったお話だったので、一冊でいいから書かせてとお願いしたものでした。たたき案のプロットを見せたら、「この設定だったら3巻くらいしかもたないんじゃないですか?大丈夫?」と聞かれて、「じゃあむしろ3巻設定でやりましょう!ほら、こうしたサブタイトルが並ぶと美しいと思いませんか!?」と、タイトル並べてきらきらしたら、それで決定となりました(笑)

たたき案から本プロットに移行したら、「いっそ五巻にしませんか?」的なこともおっしゃっていただけたのですが、タイトル案が「白と黒のバイレ」で決定したら、全3巻と前もって断言していたので、そちらで納得していただきました。

つまりその……「白と黒のバイレ」は設定とタイトル先行でできたお話です(笑)

あとがきでも書きましたが、初代担当様がイラスト指定で遊んでくださいました。眺めていてとっても楽しかったのですが、おかげで……うん、裏事情はいいですよね(遠い目)

目の保養がたくさんできて幸せでした。担当様もイラストレーター様もありがとうございました。



◆星辰〈アストラル〉世界について
精神体になったブランカ目線の情景イメージは、かの手塚治虫先生の映画イメージが強いです。ユニコとか火の鳥とか、あの辺。幼い頃にテレビで見たんだったかな?音楽にあわせて何十体、何百体もの極彩色のキャラたちが縦横無尽に踊る姿がものすごく印象的で、正直物語の内容はあまり覚えていないのですが、圧倒されたのは記憶に残っています。



◆描写について
ええと……いつも小説を書く時は物語に必要のない描写をごっそり切っていたのですが、バイレはいつもなら切る描写をそのまま載せたりしていました。甘味描写もその一つで、担当様に指摘されなかったのをいいことにそのまま入稿したら………意外と読者様から褒められまして。

気がつけば一冊につき一シーンは甘味描写をだすことがマイルールとなりました(笑)

昨今の読者様の傾向からして地の文を減らした方がいいのはわかっていたのですが……なにぶん趣味を先行させようとプロらしからぬ決意と共に書きだした物語だったもので、売れなくてもいいから自分の小説が書きたかったんです。

絵師様とマメレージキャンペーンのお陰もあったとは思いますが、幸い多少の結果は得られたらしく、バイレの3巻はデビューしてから今までで一番初版部数を多く刷っていただけました。(連続刊行のせいもあったでしょうけど)ありがとうございます。



◆マルディシオンの配下の魔物について
マルディシオンが暇つぶしに研究をして偶然できた人造の魔物と精霊の間の子のようなものが、『白い小さな三つの光』でした。(共に生きられるような存在を欲した結果の研究でした)

生体としての名前はないけれど、個体としての名前はあって、それぞれウル、ベル、クルドといいます。運命の3女神から取りました。風火土水の精霊でも、魔物でも、光や闇の神霊でもない、空間を司る『何か』。より深く研究すれば、世界の構成すら変えられるような発見なのに、『白い小さな三つの光』はマルディシオンが求めた存在ではなかったため、配下として使役して利用するに終始します。

もう一体、マルディシオンに便利に使われているガトーは、契約した当初は何一つ家事のできない魔物でした(そりゃそうだ)

小話で書こうかなと思っていたのですが、雰囲気が違いすぎてイメージを壊しそうなのでこちらでネタばらししてしまいますね。

携帯閲覧者様にはごめんなさい!ガトーファンの方のために(いるのか?)文字色反転いたします。読む方はガトーのイメージが壊れることを念頭においてお読みください。魔物のくせして忠義にあふれた獅子の魔物イメージを崩したくない方は、少し離れた位置にある罫線のむこうがわを読んで、そっと記事を閉じてくださいませ。


ガトーが家事を覚えたのは、もちろんマルディシオンのせいです。

茶を淹れることすら自分でしないマルディシオンの元から家政婦がいなくなって、でも新しく募集するのは面倒→そういや最近人型になれる魔物と契約したな→人間ができることならあいつもできるだろう→茶を淹れろ(命令)。

といった流れです。当然ガトーは魔物だしそんなのやったことないしで断りましたが、ボコられドツかれ(魔術)しぶしぶ茶を淹れ……不味いと目の前で茶を捨てられて、「どれだけのものを淹れるかと思えば……人間以下だな」と蔑まれ、上級魔物のプライドに火がつき美味しいお茶淹れをマスター(研究、修行しました)

同じ流れで炊事洗濯もマスターしていきました。

そして自分が絶対に敵わないマルディシオンの圧倒的な魔力と強さに心酔するようになります。はじめは恐怖と生存本能に基づくセルフ・マインドコントロールに近いものがあったと思いますが、長い時間をかけて忠誠心に昇華した模様。

…………本気でこんな裏設定でした。ごめん。ガトー。




◆最後に御礼
力不足な面も多々あるかとは思いますが、楽しく書かせていただきました。ありがとうございました。

お気に召していただいた方は、また別の世界の物語もお楽しみいただければいいなと思います。

Category: ビーンズ文庫裏話

Tag: 白と黒のバイレ裏話 
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