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惚れて通えば千里も一里

瑞山いつきの公式ブログです。

 

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あなたを膝の上に座らせてみたー【その1】 

ツイッターの診断メーカーで、『あなたを膝の上に座らせてみたー』なるものがありまして、フォロワーさんが自キャラでやっていたのが面白くて真似っこしたらば、ツボにはまりました(笑)

ツイッターで軽くツッコミは入れたのですが、もう少しエピソードを加えてみたくなったので、ブログへ移行。

◆シチュエーションなんて気にしない。

◆理由はいらない。ラブをくれ。

◆SSじゃなくて単なるエピソードだけど、それでもいいよ。


という心の広い方のみ続きをご覧くださいませ。

自著のメインカップルで書いておりますが、本編とは関係ございません。

以下、◆以降の色つきが診断メーカーの結果となっております。


スカーレット・クロス
◆ツキシロを膝の上に座らせてみたら、少しむっとした表情でこちらを見つめてきた。でも顔は赤い。どうやら恥ずかしいらしい。

つんとすました顔で、今朝のことなどすべて忘れてしまったかのようにギブの書斎兼私室に入ってきたツキシロは、慣れた仕草で書斎机にお茶を置いて…………何も言わずに背を向けた。

(まぁだ怒ってんのかよ)

仕事はする。でも口は聞かないという報復手段にでているらしい。

どちらかといえばまあ……こちらが悪いと思わなくもないが、謝る気にはなれなくて、静かに離れようとしたツキシロの手首を引いた。

ちょっと強く引きすぎたらしい。よろけたツキシロが机にぶつかる前に、細い腰を支えてやる。そうして密着してしまえば離れがたくて、子供が両手でぬいぐるみを抱えるようにしてツキシロを持ち上げ、そのまま自分の椅子に戻って膝の上に座らせてみた。

今朝のこともあったから、もう少し反抗するのかと思ったが、ツキシロは少しむっとした顔でこちらを見つめるだけだ。だが、気の強そうな表情とは別に、その頬は赤く染まっていた。耳に至っては熟れた林檎のように真っ赤になっている。

どうやら怒っているのではなく、単に恥ずかしがっていただけらしいと結論する。要は照れ隠しだ。

(なんだ……)

自然と口許がほころぶ。何かを意図したわけではなかったが、ますます赤くなったツキシロは悔しげにうつむいてしまった。艶やかな金の髪がさらりと揺れて、ギブからツキシロの顔を隠す。

ゆっくりとした動きを意識してその髪に触れれば、まるで毛先に神経でも通っているように、ツキシロの肩が震える。甘い嗜虐心を刺激されて小さく笑ったギブは、美味しそうな赤い耳に柔らかく歯を立てた。



マギの魔法使い
◆エメラルドを膝の上に座らせてみると、少々ふてくされたような表情でいるのでどうしたのか尋ねると、『膝に乗せるだけなの?』と言われたのでキスをしたら満足そうに笑ってくれた。なるほど。

久しぶりの再会ならば、触れたいし抱きしめたいのが男心というものだ。

本当に本気で魔力があるとしか思えない邪悪な魔女がいない今、エメラルドを独占するまたとない好機なのだが……ゆったりと暖炉の前に座ったウォレスが、膝の上にエメラルドを乗せるまでは、なかなかいい雰囲気だったはずなのに、時間が経つにつれて、なにやら不穏な空気になってくる。

少々ふてくされたようなエメラルドの表情に、心当たりが見つからない。

「どうしたの?」

仕方なしに質問してみたら、宝石のように鮮やかな緑の瞳があらぬ方向に動いて、すねたような口調で答えられる。

「膝に乗せるだけなの?」

「………………」

久しぶりの再会で、触れたいと思うのは、どうやら男だけではなかったらしい。

ゆっくりと顔を傾けて、そっと唇を重ねると、くすぐったそうに、嬉しそうにエメラルドが笑った。

なるほど。こうすればよかったのか。



白と黒のバイレ
◆ブランカを膝の上に座らせてみると、『どうしたの?』と首を傾げて尋ねてきたので『なんとなく』と答えたら、『なんだそれ』と言って笑いながら頭を撫でてくれた。なんか恋人っぽい。

ブランカの呪いが解けて、晴れて婚約して、お目付役のリリアナも、《魔王》のプライドを捨て愛玩動物と化しているマルディシオンも近くにいないとなると、これはもう互いの親好を深めるチャンスだろう。

セロとブランカは幼馴染みで、互いに想いあっていた期間こそ長いものの、実際に恋人であった期間はほとんどないまま婚約者になってしまった。もちろん政略結婚とはそういうものだと理解はしている。セロとブランカの婚約は軍部と王族の結びつきと、《ルスビエントの剣》の伝説を利用した示威行為に近い。

これをお膳立てしたリリアナや国王にとっては、今までこの国のために犠牲を払い続けたブランカに対する褒美の意味合いもあるだろうし、『ご褒美本人』としては、その役目をまっとうしたい。

だから──

(これくらいなら、いいはずだ)

自分に都合のいい屁理屈をつけて、セロは自分の隣に座ろうとしたブランカを、膝の上にのせた。

無理矢理膝に座らせたわりに、ブランカの所作は羽根のように軽くて優雅だ。

「どうしましたの?」

こちらを見上げる顔立ちは、絶世の美女と表現して差し支えないのに、灰銀の瞳を丸くさせて、小首を傾げる様子は、小動物のように可憐である。

「なんとなく」

可愛いなと言う代わりにとぼけてみせると、不思議そうにまばたいたブランカが、ふわりと笑った。

「なんとなく?」

からかうように、歌うようにセロの言葉を繰り返し、繊細な指先が、そっとセロの髪をなでる。

よし。恋人っぽい。

Category: 『もしも』話

Thread: ライトノベル

Janre: 小説・文学

Tag: スカーレット・クロス  マギの魔法使い  白と黒のバイレ 
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