09 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

惚れて通えば千里も一里

瑞山いつきの公式ブログです。

 

双翼の王獣騎士団 狼王子と氷の貴公子(ややネタバレ) 



こんにちは。瑞山いつきです。
気がつけば続編が来月に発売されますよ。さくっと語れるところだけ語らせて下さいませ。
ややネタバレしておりますので、未読の方はご注意ください。


【世界観について】
最初は17世紀ヨーロッパ大陸あたりをモデルにした、ごりごりなファンタジーにしようかなと思っていたのですよ。
さすがに殿方の衣装はあのままだと色々と問題があるので、一部現代風にさせて……と、設定を練っていた時に、『クイーン・メアリー』なる洋ドラを知りました。(あちらは16世紀ですが)当時の衣装と現代風のラインを組み合わせたドレスがどれも本当に綺麗だったんですね。
鎧の上に上着とかマントとか見て、なるほど格好いいなと(*´∀`*)

で、そこから色々転がって、ファンタジーもののRPGっぽい世界観になりましたよ。

ただ一番最初のイメージがわたしの中で残っているので、テルンビルト王国のご飯はひっそりと不味い設定です。(他国のは場所によって美味しい)チョコレートもまだありません。

【人物について】
キャラはさくさくと(まだ登場していない人物まで)決まっていったのですよ。しかしなかなかぴんとくる名前がなくて苦労しました。
特にエリカの名前が一番の難物でした。読者さんたちに覚えられやすい名前にしたかったのと、自分に自信のない子だから、できれば花の名前に関するものにしたかったんですね。で、花の名前でドイツ人の名前(ちょっと古いですが)でも、日本人の名前でも通用するエリカになりました。荒れ地に咲く花の名です。
一巻の冒頭でドリーが蹴散らしたお花ですよ。

ラルフの家族構成は、父、母、義理の母が3名(内、1人死亡)、兄が二人、妹が一人、弟が一人です。(あと親戚いっぱい)
今のところ王位継承権の話がでた時にちらっと男兄弟の話をしていますが、妹は兄弟が全員死亡して、結婚して、男子を産まなければ継承にからんでこないので、物語の中では(まだ)省略されています。

王侯貴族、特に王族は産めよ増やせよが推奨されているので、一夫多妻制です。貴族は基本的に一夫一妻ですが、側室は推奨されています。
今よりも魔物が多い時代は、かなりえげつない歴史や人間関係があったと思います。

【魔獣について】
エリカが借りていたアッシュを完全なグリフォンにしなかったのは、王家の象徴として使われているからです。さすがにちょっとそのままは気がひけて、前肢含めて『身体は獅子』にしました。
ラルフがアッシュに乗るのならグリフォンでよかったのかもしれないのですが、あちらは獅子のムートにしたかったもので。
アッシュは担当さんのお気に入りだったらしく、人物紹介でも別枠でした。

魔獣と王侯貴族の血の関係は、うまく続けば物語の中で解明……されるかな?されたらいいな。

とりあえず魔獣は動物の突然変異で、他国にはいません。その土地がテルンビルト王国の領土になったら魔獣が生まれるようになります。

【魔物について】
物語の中でほとんど書いているかなぁ。
基本的に開拓地の中に住んでいますが、出産とか縄張り争いとか人間の思惑とかがからんで、人里にやってくることがあります。
辺境地はわりと魔物が出現するので、よほどのことがなければ自分たちで退治します。

魔獣に乗っている騎士より、馬に乗っている騎士のほうがはるかに多いです。ただその場合、脚力がどうやっても魔物に追いつかないので、待ち伏せと長弓で倒すことが主力の作戦になります。

魔獣に乗る騎士たちは、弓の練習も一応するけれど、魔獣に乗りながら弓を放てないので(※風の抵抗や、魔獣が自分の周囲に魔力の膜を張るので)主力が投げ槍になります。接近戦でも使えるけれど、一対一で使うなら剣のほうが頑丈です。

剣や鎧は鉄を溶かしているものもあれば、魔物の骨や牙や皮を加工しているものもあります。魔物の成分を使用しているもののほうが防御力、攻撃力が高いです。稀に隣国のコリュウ国の技術が使われている場合もあります。

ちなみに魔物の毛皮や骨は、その丈夫さを利用して家具になる場合もあります。魔除けの意味も含め、取引金額は高いです。ものによっては装飾品にもなったりしますよ。

辺境だとどうしても戦力がたりなくなるので、自警団がしっかりしています。訓練だけ受けて、普段は農作業をしている人とかもいます。

【大陸について】

 世界には大きな大陸が二つあると言われている。
 ――魔物の支配するパッセ大陸と、人間の支配するアヴニール大陸。
 魔物とは正体のわからない超常的な生物の総称であり、その種類は多岐にわたる。話が通じないうえ、一晩で一都市を焦土と化すような魔物もいれば、人間よりも高度な知能を持つ穏やかな魔物もいて、その外見も様々だ。
 かつて二つの大陸の支配者は逆であったという。
 たまに好奇心旺盛な冒険家がいても、基本的に二つの大陸の生物たちは交わることがなく、互いにその存在を知ってはいても不可侵を保っていた。
 人に空気が必要なように、魔物には魔力が必要で、それは人が住む大陸にはほとんどなかったのだ。
 ――転機は突如として訪れた。
 それはまさに天災だった。
 ある日、潮の流れが逆流したかのように、濃く薄く世界に点在していた魔力の吹き溜まりが移動してしまったのだ。
 魔力は生命力の亜種であり、それが強くなると生態系に変化が起きる。変化がゆっくりしたものであれば、それは進化と呼ばれたのかもしれない。
 ――しかし急激な変化は脅威しかもたらさなかった。
 魔力に感応した動植物は、異形化して動くものを襲うようになった。弱い者は謎の病に倒れ、強い魔物が海を渡ってくるようになって、まるで大いなる何かに追い立てられるように人と魔物は住処を交換した。
 その際、世界の人口は大幅に減ったらしい。
 人類は強い指導者の下、必死になって新たな地を開拓していった。
 海を渡る力がなかった魔物は、頑強な肉体が幸いしてか、滅びることはなかった。時がたつごとに環境に身体を適合させ、魔力ではなく、生物の生命力を吸収することで生きながらえるようになる。
 人類の住んでいる地は、魔物がその身を魔力のない地に馴染ませる前に切り拓いたものだ。

 ――アヴニール大陸の未開の地には、まだ魔物が存在していた。


という文章があったのですが、まるっと削りました!いろんなものをごりごり削っていった結果、ラブロマンスと化しましたよ!

【恋愛について】
取りあえずは出会い編ということで。二人の関係がしっかりして、ジークとエリカのすれ違いと修復が終わっていないと次の段階にいけないのでああなりました。
「お兄ちゃんがもっと邪魔してくるかと思った」的な声もいただきましたが、この巻でのジークはエリカに嫌われていると思っているので、自分のことにいっぱいいっぱいでそこまで気が回っていません(*´∀`*)妹の噂を小耳に挟めばヤンキーばりに因縁をつけますけどね。
ラルフはエリカとジークの関係を探ることはあっても、何気にジークの前で怪しい発言はしないので、お兄ちゃんの知らないところでああなりました。

で、その結果が続編につながっていくのです。

10月20日発売となります。よろしくお願いします~!

Category: 一迅社文庫アイリス裏話

Thread: ライトノベル

Janre: 小説・文学

Tag: 双翼の王獣騎士団裏話 
tb -- : cm --